自然葬について

投稿日:2017-08-30 14:54:39

最近では、葬儀の仕方だけではなくお墓の有り方もかわりっつあります。核家族化が進み、先祖代々の墓ではなく永代供養墓を望む方が増えているのはもちろんなのですが、代々の墓をもっていても、一代限りである葬送方式を望まれる方が増えているのです。

その流れで、今増えているのが「自然葬」方式の埋葬です。粉末化したお骨を海に散骨する「海洋散骨」は以前からありましたが、最近ブームとなっているのは「樹木葬」です。その名の通り、木の元に散骨、またはお骨を埋葬する形になります。

樹木葬は取り扱っている墓地によって定義はことなり、お墓と同様に区画を設定してそこに木を植えて埋葬する方式であったり、永代供養塔と同様にシンボルとなる木にプレートで埋葬している人の名を刻むもの、全く個の名前を残さず木の元に粉末化したお骨を散骨する方法など、様々です。

こういった方式の埋葬方法に人気が集まっている背景には、お墓を受け継ぐ子孫が残っていないといった管理面での事情はもちろんですが、文明が進化していく中であえて自然に回帰したいという思いが強くなってきているのかもしれません。

墓というものを守り受け継ぐという考え方は、古い考え方となりつつあります。